Decentralized Network

モチベーション

人と人の関係を中心とするソーシャルネットワークサービスの登場により、オンライン上で構築した人間関係の中で容易に情報共有をすることができる一方、ユーザが様々なサイトにプロファイルを残し、個人情報は分散、分断される。

個々のユーザーが自分のデータの使用を完全に制御できる脱中心化(Decentralization)する方法が必要として、脱中心化ネットワーク(Decentralized Network)を実装するには、克服する必要のある技術的な課題が数多くあります。アプリケーションとデータは分離され、人々が個人データを必要な場所に保存できるようにする必要があります。 認証手順では、プライバシーを確​​保しながらデータ所有者を正確に識別する必要があります。

私が提案したユビキタス・パーソナル・スタディという理想な個人空間に自分のライフログを蓄積する。巨大なSNSの間で渡り歩きながらの情報活動から、再び「個人書斎」に情報を集中し、自分に適した個人化環境で自分らしい知識作業をするという従来のスタイルをもちながら、情報の共有、推薦もできる環境を構築することが目的。

「個人書斎」UPSノート

情報の個人化とソーシャル・メディア、IoT 、クラウド の連携を研究。ユビキタス・パーソナル・スタディ(UPS)という理想な個人空間を提唱し、ユビキタス「個人書斎」に情報を集中して、いつでも、どこでも情報の共有、推薦できる環境を構築することが目的とする。UPSは分散型ノードです。UPSはネットワークを介して相互に自由に接続でき、新しい分散型ソーシャルネットワークを形成できる。

 

「スマートホーム」ノート

Home Assistantは、様々なメーカーのいろいろな製品を直接操作(クラウド経由での操作もありますが)する統一的ホームオートメーションを実現する「おうちサーバ」のオープンソースソフトウェアです。

国際会議CyberSciTech2019に高齢者の生活支援のための分散型「ユビキタスセンシングヘルスケア」システム研究について発表しました。

Home Assistantのような「おうちサーバ」、「ユビキタスセンシングヘルスケア」システムも個人情報を集中するユビキタス空間「個人書斎」とみなすことができます。

「車載個人空間」ノート

車載ネットワークにおいて、車はモバイル個人空間に言える、既に車載ネットワークに多い場合百個くらいのユニットが搭載で運転情報を処理し、快適ためのマルチメディア系ユニットも増えている。そのモバイル個人空間にS-UPSユニットを車載ネットワークに繋げ、実世界とデジタル空間とのシームレスな融合に大きな力が発揮できると思う。

UPODノート

本研究室のソーシャルネットワークサービスとIoTサービスを含めたLifeLogの研究では、UPOD(Ubiquitous Personal Online Data Store )という理想な個人空間を提唱し、個人のプロファイル、SNS投稿、さらにIoT関連体温などの個人情報をそこに集め、スマートな情報の共有、推薦できる環境を構築する。

分散型ノードのネットワークの形成

個人の「個人書斎」ノート、「スマートホーム」ノート、「車載個人空間」ノートを繋げ、さらに友人のノートへ繋ぎ、分散型ノードのネットワークの形成するとさらに威力が発揮します。

従来の集中型ではなく、分散型ノードのネットワークまた沢山のチャレンジが待ち構えでいます。

UPS-XSNS構想

さまざまなWeb標準 RDFおよびFOAFと共に使用し、WordPressで分散型「個人書斎」ノードのネットワークの形成を試みました。

Solidプロジェクト

Webの父であるTim Berners-LeeもMIT Technology Reviewで以下のように述べており、本来の目標とする姿を実現するためにSolidというプロジェクトをはじめました。

「Solid」はGoogleやFacebookなどによってWebが中央集権化してしまっていることを懸念して、Webを再分散化することを目標に立ち上がったプロジェクトです。

Solidを使えば、すべてのユーザーは「パーソナル・オンライン・データ・ストア(POD)」を持つことが可能。PODは連絡帳、To-Doリスト、カレンダー、音楽ライブラリ、そのほか個人あるいは専門ツールを持つことになる。PODのユニークな点は、データの保存場所や「誰がどのような情報にアクセスするか」が完全にユーザーの手に委ねられるところで、許可を与えれば家族や同僚が自分の持つデータを他の誰かと共有することが可能になるほか、1つのデータを異なるアプリで同時に見ることも可能になります。

このやり方と従来のウェブまたは携帯電話アプリとの違いは、誰がこうした情報にアクセスできるかを決めるのはユーザー自身であるということだ。アプリケーションの所有者はユーザーに対して許可を求め、かつユーザーはどのような条件下で許可を与えるのかを明確にしなければならない。

SolidPodの仕様は標準のオープンで相互運用可能なデータ形式とプロトコルを使用しており、さまざまなアプリケーション内でSolid内のデータを任意のユーザーに対して公開することができます。

ActivePubとFediverse

人と人の関係を中心とするソーシャルネットワークサービスの登場により、オンライン上で構築した人間関係の中で容易に情報共有をすることができる一方、ユーザが様々なサイトにプロファイルを残し、個人情報は分散、分断される。さらにスマートホーム、スマートシステムなどのスマートシステムにもの利用者プロファイルの収集、保存、共有に関しても安全性、プライバシーなどの課題が存在する。

UPOD

我々はUPOD(Ubiquitous Personal Online Data Store )という理想な個人空間を提唱し、個人のプロファイル、SNS投稿、さらにIoT関連体温などの個人情報をそこに集め、スマートな情報の共有、推薦できる環境を構築する。さらにActivePubという非中央集権型の分散 SNS のオープン標準で他のソーシャル プラットフォームと相互接続され、Fediverseネットワークを通して多様な機能を実現する研究も進めている。